たとえば、電車の中で。
あるいは、路上で。
いきなり足を踏まれたり、
いきなりぶつかってこられたり。
そんな経験はありませんか?
そんな時、瞬時に「ごめんなさい」のコトバをもらえるだけで、心の荒波が凪(なぎ)になります。
けれども、無視されたり、にらみ返されたり、そんな時もありますよね。
たいしたことじゃなければ、赦(ゆる)してあげたいのに、
赦せたほうが、自分の気持ちもラクなのに、その気持ちが宙ぶらりんな感じになって、苦しくなったり、いらいらしたりしてしまいます。
最近、「神との対話」という本を読みました。
文庫で、1部・2部・3部、の3冊です。
とても厚みのある、長編です。
その中の、本当に短い挿話のようなものをひとつ、ちょっと、あらすじを書いてみますね。
まず、ここで読んでわかりやすく、と思うので、言葉を少し変えてあるところがあります。
御了承下さい。
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とおいとおい昔、世界が光だけに満ちていた頃、<光>の<小さな小さな魂>が、<赦し>という経験をしたいと願いました。
そのために、地上に降りて、体を持つことになりました。
けれども周囲に存在するのは、「完璧な光の魂」だけだったので、誰も<赦されなくてはならないこと>をしたことがなく、赦すべき対象がいなかったのです。
その時、<光の魂>のひとつが、申し出ました。
「私を赦せばいい。」
その魂は、これから地上に降りて肉体を持ち、<小さな小さな魂>に対して<何か酷い悪>を行うので、その時に、自分を赦すように、と言うのでした。
「その時は私の本当の姿を思い出して。あなたに<赦す>という経験を与えようとした、私のことを思い出して……。」
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この物語を読んでから、私は複雑な思いで、満員電車に乗っています。
朝のラッシュの駅を歩いています。
過去に、私を傷つけた人のことを思います。
きのうのつらい出来事を思います。
あなたは……?
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